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相手に自分の話を届けるための2つの必要条件とは?

Point – 最低限抑えるべきデリバリーの技術 –

この「ビジネススキル」シリーズでは多くの人にとって役にたつ基本のビジネススキルについて解説をしていきたいと思います。#4は「相手がわかるように話す」です。ここでは、相手が自分の話を理解するために、最低限必要な事前準備と話し方について解説していきます。

Point
ビジネスコミュニケーションでは相手がわかるように話すことが重要。

Reason (理由)

Reason – デリバリーが失敗する主な理由は2つ –

「相手にわかるように話す」ことがビジネスに関わらず重要であるということには疑いがないと思います。自分の話の価値は「中身✖︎デリバリーできた割合」で決まるからです。ここでは「なぜ相手は自分が話していることがわからないのか」ということについて解説したいと思います。

「相手が自分の話をわからなくなる」原因は大別すると2つになります。

理由①話の筋が見えない

聴く側にとって「わかりにくい話」の1番の原因は「話の筋(言いたいことの論理構成)が見えて来ないことです。

論理の飛躍があったり、順序がバラバラの話をされると、聴く側は「今は何の話題のどの位置の話をしているのか?」「なぜ今この話をしているのか?」「何を私は理解すればいいのか」がわからず迷子になってしまいます。

聴く側からすると長々と話をされている間は地獄でしかなく、「で、結局なんなん?」と言いたくなるパターンです。

理由②話について来れていない

聴く側にとって途中でわからない単語が出てきたり、慣れていない分野の話題などで、まだ前の話を理解しきらないままに、先へ先へ話が進んでしまった結果、話がわからなくなってしまうパターンです。

話の構成はしっかりしていても相手の前提知識や理解のスピードに配慮しない人の話はわかりにくくなってしまいます。

また、聴く側は話す側より集中力を維持するのが難しいので、途中でボーッとしてしまったり、別の考え事をしたり、スマホを触ったり、話題から意識が脱線してしまうこともよくあります。

Example – デリバリーの最低条件を抑える具体的な方法 –

ではそれぞれの場合に備えて、どう話せばいいのかを解説していきます。

対策①「話の筋が見えない」を防ぐ方法【事前の整理】

「①話の筋が見えない」実はこれは「話す事前準備の問題」です(その場で話しているとしたら、口に出すまでに脳内で行う生理の問題)。

話す前にはまず論理の組み立てを行います。

論理の組み立てはマインドマップなどを用いて階層構造をしっかり作っていくのが重要です。また論理が構築できたら、自分が話す相手の持っているその話題に対するリテラシーにも考慮し、ストーリーの修正をしましょう。

例えばWeb広告に詳しい人にとっては、「リターゲティングをしたいので、Facebookのピクセルタグを自社サイトに設置してください。」は普通にわかる文章なのですが、そうでない人からしたら、話の流れも使われている単語もわからないので「?」が頭の中に大量発生します。

全くWeb広告に詳しくない人に話す場合であれば

「一度自社のサイトに訪れた人にリマインドするような形で広告を出す「リターゲティング広告」を実施したいと思います。リターゲティング広告を実施するには自社サイトにきたユーザーの情報を取得する必要があります(情報=ユーザーのクッキーデータ)。このデータの取得にはFacebookのピクセルタグと呼ばれるタグを自社サイトに設置しておく必要があります。タグの設置方法については・・・(略)ですが、不明であればエンジニアの方に依頼していただければ解決ができるとおもいます。」

などのように話す(書く)必要があります。

対策②「話について来れていない」を防ぐ方法【相手のシグナルの観察と臨機応変な対応】

「②話について来れていない。」こちらは実際に話している際に発生する問題です。いくら事前に話の流れを作り込み、リテラシーに配慮をした話し方をしても、相手が話について来れない場合は多々発生します。

事前準備で想定しきれなかった相手のわからない単語・論理が出てきたり、相手が集中力を切らしてしまったり(こういうのも意外と多いです)、と言った様々な理由で話についてこれない場合は出てきます。この場合は相手の様子を見て用語の補足説明をしたり、少し前段確認するなどが必要となります。

    【話について来れていない時の相手の様子(シグナル)の例】

  • プレゼンでこちらが話しているページより前のページを見ている。
  • こちらではなく、横の人を見ている。
  • 「なんとなくわかりました」というような返事をする。
  • 終始無言

MEMO : 視覚的に話の構成と現在位置を示す

可能であれば、視覚的なツールを用いて話の全体の構成と現在位置が聴く側に常にわかるようにすると、話の筋も把握しやすく、話にもついて行きやすい。「MindNode」などのマインドマップを画面共有したり、ノートに書いて見せながら話すと話の流れが見えるので、聞いている人が戻ってきやすい。プレゼンの場合は(長いときは特に)途中で目次やここまでの議論の流れを整理するスライドを挟むのがおすすめ。

MEMO : テレビ会議で話すコツ
「別モニターで参加者の表情を観ながら話す」
Zoomなどを利用したテレビ会議では発言者以外の音声をOFFにしたり、ビデオをOFFにしている場合も多い。できるだけ参加者のビデオはONにしてもらい、表情など別モニターで見ながら話せば各自の理解度をある程度把握できる。

「画面共有やポインター、ペンツールなどを使う」
画面共有をしてマインドマップを見せながら話の流れを常に見えるかしたり、PowerPointの資料の観て欲しい部分をポインターで指し示す、ペンタブで書き込むなどしてできるだけ聴く側が話についてくるのをサポートする。ポインターは自分が思っている3倍ゆっくり、大きく動かす。

Re-Point – デリバリーの最低条件

今回は「ビジネス上でのコミュニケーションで相手がわかるように話すための方法」について解説しました。

Re-Point
①話の筋が見えない:事前準備で論理の構成とリテラシーに配慮したストーリーを作る。マインドマップが便利。
Re-Point
②話についてきていない:話しながら相手のシグナルに気を配り、臨機応変に補足説明など対応する。視覚ツールをうまく利用する。

参考文献

今回の記事の執筆には下記の本を参考にしました。

今回の記事では話の構成を作る方法についてまで詳しく解説ができなかったので、参考になる本をご紹介しておきます。

また私のTwitterでは上の本のピラミッドストラクチャーのエッセンスだけ図解したのでこちらも貼っておきます。

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