目次
Point – ロケットスタート時間術をマスターする –
この「ビジネススキル」シリーズでは多くの人にとって役にたつ基本のビジネススキルについて解説をしていきたいと思います。#16は「時間の使い方をマスターする(ロケットスタート時間術)」です。
この記事では「仕事をする上で時間をどうマネジメントするか」というテーマについて、エンジニアの中島聡さんのロケットスタート時間術について解説をしていきます。
ロケットスタート時間術のポイントをまとめ
- 方法)仕事に取り掛かる際は最初の2割の時間で仕事の8割を終わらせる
- 8割できたなら、残りの時間でクオリティを上げる
- 8割未満なら、時間を2割使った時点で仕事を調整する
- 結果)仕事の期限を守り、アウトプットのクオリティは高くなる
Reazon – なぜ仕事は終わらないのか? –
ロケットスタート時間術については中島聡さんの著書「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか?」で詳しく解説がされていますが一言で言うと「仕事やプロジェクトに取り組むときは、その期間の最初の2割の間を全力で取り組み、8割のアウトプットまでしてしまう」と言うものです。この前半にリソースを集中するイメージをロケットスタートと表現されています。
ロケットスタート時間術にメリットは大きく3つあります。まずは前半の2割の時間で8割の仕事が終わっているので「期限を守る」ことができます。2つ目は仮に2割の時間で8割終わらなかった時に初期段階で調整の相談ができるということです。最後は残った8割の時間の使い方を自分でコントロールできる点です。時間に終われず仕事ができるのでより創造的になれるということもあります。
ロケットスタート時間術のメリットをまとめ
- 期限を守れる
- 仕事の調整を初期段階で行える(結果的に期限を守れる)
- 自分の時間をコントロールでき、創造性や仕事のクオリティが上がる
Example – ロケットスタート vs ラストスパート –
具体例でロケットスタート時間術とそうでない場合(ラストスパート型)を見ていきます。
締め切り10日前の企画書の作成があるとします。
ロケットスタート型の人の場合
- 最初の2日間で企画の大枠を固め、PPTに見出しと手書きの図表を記載したものを上司とすり合わせし、GOサインをもらう。
- 残りの8日間で図表をきれいにしたり、資料のブラッシュアップをする。あるいは次の仕事に取り掛かる。
ラストスパート型の人の場合
- 最初の数日は何も取り組まない
- 締め切り2日前くらいになってからようやく動き出す(この時には上司から進捗を一度聞かれたりしている)
- 最終日前日に「とりあえず」何かを調べ出す、調べる項目が決まっていないので終わらない&抜け漏れだらけの調査
- 徹夜してなんとか資料を作成する
- 上司からすると抜け漏れや論理の破綻している資料が最終日の時間ギリギリに提出される or 提出すら間に合わない。
非常に極端な例ですが、私の感覚的には日本人の大半のホワイトカラーは「ラストスパート型」に近い仕事をしているのではないかと思います。
ロケットスタート時間術についてはビル・ゲイツの花束の話など印象的なエピソードも多く非常に面白い本ですので、ぜひ一読されることをお勧めします(最近Kindle Unlimitedにも追加されたようです)。
またTEDでもロケットスタート時間術について解説をしてくださっていました。
Re-Point – まとめ –
最後にこの記事のまとめです。
ロケットスタート時間術
・最初の2割の時間で8割のアウトプット、完成の目処をつける