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新しい領域の専門知識を高速で身につける方法

Point – 高速学習はエキスパートゼネラリストの必須スキル –

この「ビジネススキル」シリーズでは多くの人にとって役にたつ基本のビジネススキルについて解説をしていきたいと思います。#10は「新しいことを早く学ぶコツ」です。

この記事では「自分の知らない業界やテクノロジーなどを早く学ぶための3つのコツ」について解説していきたいと思います。        

3つのコツ

  • セマンティックツリー
  • 検索式読書
  • アナロジー思考

について解説をしていきます。複数の専門領域でプロレベルのスキルと実績を持つエキスパートゼネラリストになるためには、今回解説する3つの学習方法は非常に有益です。

Reason – 学習スピードが求められる環境は? –

新しいことを早く学ぶコツが大切な理由は色々とありますが、特に私のいるコンサルティング業界・デジタルマーケティングの業界では必須のスキルとなっています。

コンサルティングの文脈では、コンサルタントは様々な業種のクライアントに向けて経営戦略やマーケティング戦略を一緒に考えていく必要があるため、専門分野であるマーケティングなどの知識のキャッチアップに加えてクライアントのビジネス・業界の理解もする必要があります。プロジェクトごとに素早くビジネスの本質を理解することが求められます。

デジタルマーケティングの業界はとにかく変化が速いことがあげられます。広告だけでもここ数年の間にITP、GDPR、iOSのアップデートなどによって大きな変化が業界に起こっています。またある程度テクノロジーのことがわかっている方が営業や運用担当であっても非常に有利になることが多く、コンピューターサイエンス・統計学など学ぶことが無限にあります。その他従来のブランディングなどの勉強も必要となり、全体像を把握するだけでもかなりの勉強が必要になってきています。

実際、デジタルマーケティングの業界を俯瞰するためのカオスマップは年々複雑化してきています。(ただし、以前比べて成熟しつつある業界も増えてきています)

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2020

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2020

デジタルマーケティングジャーナル Digital Marketing Journal

以上のように特にコンサルタントやマーケターとしてこれからキャリアを築いていく人、業界の変化が激しい人は学習スピードが市場価値のコアになってきます。

Example – 3つの学習方法 –

では具体的に学習効果を高める方法について解説をしていきたいと思います。

セマンティックツリー

自分があまり知らないことについて、0から全体像を把握し、本質的な部分を抑えたい場合にセマンティックツリー メソッドは便利です。セマンティックツリーメソッドでは新子ことを学ぶときに「知識を1本の樹に見立てて、基本原則(幹)から理解していく。その後に枝葉の部分を配置していく。」というやり方です。

下記記事にまとまっているので紹介します。

イーロン・マスクはどうやって学習しているのか

http://elongeek.hatenablog.com/?page=1495628733
イーロン・マスクのすすめ
http://elongeek.hatenablog.com/?page=1495628733

①知識を「原因」と「結果」に分け、「原因」を追及することで知識体系の「幹」をつくる

②他の分野を学習することで、あらゆる知識体系に共通する「幹」の本質を理解する

http://elongeek.hatenablog.com/?page=1495628733

こちらの方法で理解できれば、実践いただいてもいいのですが、もう少し簡単に仕組み化する方法としては、私は自分では以下のようにしています。

  1. 原理原則・基礎が体系的に網羅されていそうな骨太は本を教科書に一冊選ぶ
  2. 教科書の目次からその分野を体系的に学ぶとしたらどういう構成になるかを自分で目次を作成する(難しければ教科書の目次をそのまま使う)
  3. 整理された目次を見ながら、目次を見てその項目で書かれていることが、要するに何かを一言で言えるようにしていく(言えない目次の箇所を教科書を読んで言えるようにしていく)
  4. 上記が終わると自分の中にその業界の全体像を体系的にまとめた目次(樹形図)とその各論が要するにどういう内容なのかがわかっている状態になる

このようにしています。いずれにしても大事なことは、体系的に整理すること、そしてその最も幹になる部分をまず抑えることです。そうすれば以降に学ぶ内容は全体の中でどこに位置付けられるべきものなのかがわかるので、各論を学ぶスピードも段違いになります。(位置付けができる時点で大体の内容は予想がついているとも言える)

検索式読書

次は、自分の目的の知識を早く本から仕入れる方法です。

例えば、「CRM施策についての事例をたくさん自分の知識として仕入れたい」と言う場合などに事例集などまとまっテイルものが手元になく、自分で事例集を作らなければいけない場合があったとします。

こういったときに、CRM関連の本を1冊ずつ読んでいてはいくら時間があっても足りません。こういった場合はまず自分の中で今回学びたいことを書き出します。

「CRM施策、特にエンタメ業界の事例で活用できるものを集めたい」

と言うふうに書き出します。

その上で、たくさんの本の目次だけに目を通し、「事例」に当たる部分だけを拾い読みしていきます。そして、その内容を特定のフォーマットにまとめていきます。(フォーマットを固めることで情報の整理がしやすくなります)

例えばCRM施策の場合

・業界

・企業名

・CRM施策の目的

・ターゲットのセグメント

・コンテンツ、サービス内容

・利用したツール

・施策の実現に必要なデータ基盤

など項目をまとめて整理していくと、調査結果を組み合わせてアイデアを考える際などに便利です。

ポイントをまとめると、

  1. 学びたいことを明確にする
  2. 多くの文献に当たる
  3. 情報整理するフォーマットを決めておく

と言うふうになります。

アナロジー思考

最後はアナロジー思考でうす。これは具体的なコツというよりは考え方の話になります。

アナロジーとは日本語で「類推」という意味ですが、アナロジー思考は一言で言うと「構造で物事を理解する思考法」と言えます。

構造で理解する習慣をつけることで自分が未知な業界の話であっても、すでに自分がよく知っている業界の話に置き換えて素早く理解できることができます。

例えば有名なビジネスモデルにリクルートの「リボンモデル」というものがあります。

リボンモデルの解説はこちら

リボンモデル
リボンモデル

クライアントとユーザーが出会う場(プラットフォーム)を作り出し、双方の満足を追求することがリクルートグループの売上及び利益の拡大につながるとともに、最適なマッチングによって世の中の「不」の解消に寄与していくビジネスモデルです。

https://recruit-holdings.co.jp/who/reports/2018/vcp-mission.html#:~:text=%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%A8,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

SUUMO, ホットペッパーなどのビジネスモデルはいずれもリボンモデルで、クライアントとユーザーをマッチングさせるメディアを作ることで大きな収益を出すビジネスを行なっています。

このリボンモデルのイメージがあれば、その応用で

・食べログ

・アドネットワーク(デジタルマーケティング)

などのビジネスの本質もすぐに理解することができます。

Re-Point – まとめ –

最後に今回のポイントをまとめておきます。

Point
新しいことを素早く学ぶ3つのコツ
①セマンティックツリーで体系的かつ本質から学ぶ
②検索式読書で素早く情報を整理する
③アナロジーを使って構造で理解する

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