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十分な成果を出すためにするべきことは何か – エッセンシャル思考の実践論 –

Point – システマチックに最大の成果を出す –

この「ビジネススキル」シリーズでは多くの人にとって役にたつ基本のビジネススキルについて解説をしていきたいと思います。#13は「重要な仕事にフォーカスする(エッセンシャル思考)」です。

この記事では自分の力を「最大限の成果を出すために使うシステマチックな思考方法」について解説していきたいと思います。                     

Reason – なぜエッセンシャル思考が重要か –

限られたリソースの中で最大限の成果を上げるには「選択と集中」を行うスキルは非常に重要です。ここでは、「選択と集中」が大切な前提の確認と、その結果がもたらすものについて解説します。

私たちがコントロール可能なもの

仕事をしていく上で全ての選択権を得ることは難しいかもしれません。やりたくない仕事もあると思います。しかし、どんな仕事であったとしても、その中でどこに注力をするかは取捨選択はできます。

ファーカスに置いて大事な考え方は3つあります。

  • 仕事あるいは仕事の中のどこにフォーカスするかはコントロール可能である
  • 仕事や仕事の中身には重要な点とそうでない点があり、大半の部分はノイズである
  • 私たちは「時間とリソースがあれば」なんでもできるが、実際は「全てをする時間もリソースもない」

上記の前提に立ってこれから重要な部分にフォーカスする方法を考えていきたいと思います。

ファーカスしないと大きな成果は得られない

また、フォーカスが大事な理由はある一定以上の時間とリソースを注がないと大きな成果を得られるクオリティの仕事をすることは難しいということです。これはスポーツ選手やアーティストで考えると非常にわかりやすいのですが、ホワイトカラーのビジネスになると「つい」【何でも屋のような何でもない屋】になってしまいがちなので注意が必要です。

MEMO-副業案件に応募してみれば自分のフォーカスがわかるかも?

最近は多くの企業でリモートワークOK・副業人材募集といった案件があります。もしWebマーケティングのような業界で働いている人であれば一度求人を見てみてください。副業人材はプロフェッショナルが求められるので、ある一定の領域である程度のスキルセットや実務経験が条件になっている場合が多いです。どの副業案件にもマッチしないのであれば、もしかするとフォーカスがうまくできていないのかもしれません。1つずつフォーカスをしてエキスパートな部分を構築することも重要です。

Example – エッセンシャル思考を実践する –

エッセンシャル思考の実践方法

ここからはエッセンシャル思考を実際に行うための方法論について解説をしていきます。

エッセンシャル思考のポイント

  • 見極める
  • 捨てる
  • 仕組み化する

順に解説していきます。

見極める

まず最初のステップは「見極める」です。膨大な仕事ややるべきことから、少数の本質的なものに絞り込むステップです。

新しい仕事を受ける前・仕事に取り組む際には、見極めるというステップを踏むようにしましょう。この見極めるためには「じっくり考える余裕」「情報を集める時間」「遊び心」「十分な睡眠」「選ぶ際の厳密な基準(90点以下の仕事にはノーという)」が必要なります。

※今すでに忙しさに忙殺されている場合は、まずどこかで捨てるか猛烈に頑張るかをして時間を空けるところがスタートになります

仕事を受ける前には「これは自分にとって90点以上かどうか」仕事を開始するときには「どこに最も力を注ぐべきか」を考えましょう。

捨てる

2つ目は捨てるです。どうすれば、仕事を断ったり・調整したりして重要なことだけにフォーカスできるのかを考えてみましょう。

人間の力が分散してしまう原因は「目標の曖昧さ」が大きいです。曖昧な目標しか持たずに過ごしていると、1つ1つの事柄に対して、逐一「やるべきかやらないべきか」を考えなければならず意思力を消耗してしまいます。

なのでやるべきことは「目標をかなり明確レベルでなく、完全に明確にする」ということとです。「完全に明確な目標」になっているかどうかの基準は以下です。

  • 自分にとって具体的かつ魅力的である
  • 意味があり、心に残りやすい
  • 達成が判定可能
  • 他の決断を不要にする

「他の決断が不要になる」というのは、目標が明確なので、その目標から外れた行動について、すぐにNoと判断できるという意味です。

例えば、ダイエットをする際に、「1,500 kcal / day 以内しか食べない、食事の記録は必ず食べる前にアプリでつける。3ヶ月で5kg以上これで痩せられる計算であり、目標は3ヶ月5kg減」というようになっていれば、何か食べ物を目にしたときに、アプリを開いて残りの食事可能なカロリーを見て、自動的に食べていいかどうかが機械的に判断ができます。

このように「捨てる」には目標を完全に明確にし、判断自体を機械的にできるようにしてしまうことが重要です。

仕組み化する

最後は、日々の仕事で集中力を発揮するための仕組みの話です。

バッファを取る

まず、仕事の予定を入れる際にはバッファを設けておくことが大切です。ほとんどの仕事は自分が想定するよりも遅れると思っておいた方がよく、だいたい最初の想定の1.5倍くらいの時間を確保しておくほうがその後のスケジュールの変更の必要がなく、作業に集中しやすくなります(前倒しはOK)。

ボトルネックを取り除く

仕事を開始する前に、明らかにボトルネックになる部分や障害になる部分は事前い除去してしまいましょう。集中してきたタイミングで障害に当たるとフロー状態が崩れてしまいます。

習慣の仕組みを使う

人間の習慣は主に「トリガー」「行動」「報酬」のループで形成されます。これが正のフィードバックループだと人間は行動を繰り返しようになり、負のフィードバックループだと行動をしなくなります。

また、習慣形成のコツとして、すでに習慣化されているものに付け加えると習慣化しやすいというものがあります。例えば朝に歯を磨く習慣はすでにある人が、「歯を磨いたら、ベッドメイキングする」という形で既存の習慣をトリガーにすると、次の習慣を作りやすくなります。

※習慣形成の方法については、別途しっかりと解説したいと思います

脳の仕組みをハックする

人間の脳には得意なことと苦手なことがあります。この特性を理解して自分の脳が働きやすい環境を作ってあげることが重要です。

脳はマルチフォーカスが苦手

私たちは複数のタスクを同時にすることはできます(料理をしながら鼻歌を歌い、足踏みをするなど)。しかし、複数の事柄を同時に深く考えることは苦手です。そのため、一度に多くのことを考えなければならない状況を避けることが大事です。例えば仕事の途中で別の仕事を頼まれた時などは、頭で覚えずにメモに書いて一旦忘れてしまうなど。

未来のことを頭に入れない

前節のマルチフォーカスと重なるのですが、特に多いのが、この未来の予定(ToDo)を頭で覚えてします癖です。これは悪癖だと思いますので、どんな些細なことでもその場で作業しないなら、ToDoリストに即座に入れてしまって頭から一度消し去るのがいいと思います。

※そのためにはToDoリストへのアクセスが非常に良くないといけません。このToDoの管理についても解説する予定です。

最初の15分は集中できない

人間の脳はいきなり仕事に没頭できるようにはなっていません。集中した状態になるまでには15分程度の時間が必要と言われています。なので、最初の15分は生産性が上がらなくても仕方がないという前提で自然と集中できるまでじっくり1つのことに取り組むことが大切です(そのためにも差し込みの仕事や思いつきは全てToDoのリストに入れてしまいましょう)。

Re-Point – まとめ –

最後に今回の記事の内容をまとめておきます。

Re-Point

重要な部分にフォーカスしないと大きな成果は得られない

フォーカスするには
・余裕を持って見極めるための時間を作る
・完全に明確な目標を持って機械的にノイズを切り捨てる
・脳の仕組みをハックして1つのことにフォーカスする

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